日曜日, 4月 29, 2018

ルネ・ナイト著「夏の沈黙」、英国の女流作家である彼女の作品は初めてだ。つましやかなメゾットに住む家庭ロバートとキャサリン独立した息子は市内のフラットを借りて住んでいる。ある日一冊の本が彼女の元へ送られて来た、本を見た彼女の過去の忌まわしい記憶を鮮明に思い出す。屈辱的な記憶を回り苦悩する母親としてのキャサリンは思い悩む。夫との仲も険悪な状況になり、息子のニコラスとも意思の疎通がうまくいかず八方塞がりとなった。人間の過去は消え去ることはないが、人生の何たるか人間の拙い心をまざまざと見せてくれる作品だ。

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