金曜日, 12月 22, 2017

池井戸潤著「最終退行」、著者の前歴である銀行マンとして表裏を知り尽くしたプロットの設定はまさに迫真だ。東京第一銀行羽田支店の副支店長である蓮沼を回り支店長さらに同期の銀行マン、愛人の行員との人間関係と組織としての銀行の旧態依然とした体質を細部まで描いている。会長である久遠の不正資金供与とマネーロンダリングを執拗に追及する蓮沼の正義感は圧巻だ。

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