金曜日, 12月 22, 2017

山本一力著「深川黄表紙掛取り帖」、短編集だ。作者の書は2作目である。江戸は元禄時代の深川を舞台として起こる事件を題材に作者の透徹した人間観が随所に散見され物語の面白さ多少のミステリー性も加わりさらに読者を魅了する。主人公の蔵秀の取り巻きの人間たちの江戸深川庶民を生き生きと描く作者の力量は人間の狭小さを面白く描いている。

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