金曜日, 8月 04, 2017

高田郁著「あきない世傳 金と銀 二」、四代目徳兵衛の妻、御寮さんとして五十鈴屋に女衆から奥向きに立場を変えた幸だった。徳兵衛の相も変らぬ廓通いは呉服商仲間の顰蹙を買い五十鈴屋の暖簾を汚し呆け汚す毎日だった。そんな環境の中でも商いに対する知識を貪欲に追い求める幸だった。そして突然悲劇は起こった。廓からの帰り道四代目徳兵衛が川に落ち石垣に当たり呆気なく死を遂げた。四打目頭首を亡くし当然の如く縁談が進んでた次男惣二に白羽の矢が立った。惣二の頭首を継ぐ条件として福に提示したのは幸との縁談であった。

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