金曜日, 8月 04, 2017

月村了衛著「御子神典膳」、江戸時代の剣豪と呼ばれた御子神典膳そして伊藤一刀斎を師と仰ぐ典膳の兄者、小野前鬼これら二人の剣豪の中に城を追われた澪姫と少将小弥太との逃避行さらに彼らを守ろうとする地の豪者との凄まじい武闘が繰り広げられる。中でも黒蓑兄弟右京、左京次の魔剣に包囲され絶対絶命の中で典膳こと前鬼の剣が光る。善と悪と人の人生の生き方まで問う本書はプロットといい登場人物の多彩な顔触れといい絶妙だ。

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