月曜日, 4月 15, 2013


主人公多崎つくるの高校時代の友人4名と親しくした日々を回想しながら、彼の人生のそこはかとなく感ずる寂寥感、無力感・孤独そして絶望と魂の遍歴つまり巡礼が主題である。ある日突然突きつけられた友人達からの離縁、決別は三十数歳の今現在彼の心の底流に淀む暗い過去その原因を現在の彼女から調査した方が良いという意見で巡礼が始まる。物語の展開の微妙さは読者は惹きつけあっという間に読み終わってしまった。胸が熱くなりそうな不思議な読後感であった。