金曜日, 8月 31, 2012

経済学上では、欠かせないというゲーム理論を平易な説明で解説した本書は面白い。我々が生ける現代社会は、様々な人の行動や思惑が交差し互いの利害を決定する環境を戦略的環境という。この戦略的環境下で生活していることを認識し合理的に行動すべく意思決定することが、つまり戦略的思考であり、様々な意思決定の結果を分析することを戦略的分析と呼ぶと著者は言う。この分析や思考の中でのキーワードとして、著者はまず「インセンティブ」を挙げる。個人がある行動を起こす時、何らかの理由があるがその理由がインセンティブだと。次にコミット(確約)やその内容としてのコミットメントや、シグナリングさらにモラル・ハザードと戦略的思考に欠かせないこれら用語を身の回りの例を揚げなら解説して非常に興味深く読んだ。

月曜日, 8月 20, 2012

10世紀から14世紀前半の歴史だ。地方豪族が組織化され、京都を中心とする天皇と鎌倉幕府の対立と目まぐるしくダイナミックに変遷する歴史は面白い。13世紀末には、貨幣経済も発達して行く。こうした中、仏教や京都を中心として職人が組織され様々な技巧が発達し現在まで至っている。



日曜日, 8月 19, 2012

20世紀の歴史の中で、各国の思惑とりわけ西欧列強とロシア・アメリカの世界戦略の根底として地政学(ジオポリティクス)が果たした役割は大きいという。特に第二次世界大戦におけるナチスドイツ・日本帝国主義の地政学的思想の欠如が敗戦を招いたとも。シーパワーに対しての洞察が無かった。しかして今日時代は進み、宇宙を巻き込んだレベルでの地政学が求められる。ハウスホーファー、マッキンダ―理論はもはや古典的になった感がある。



ジェフリー・ディーヴァー著「007 白紙委任状」を読んで。

暫く、ブログを更新することがなかった。だだし読書は電車の中、ホテル等でしていた。J・ディーヴァーによるリメイク版007だ。少し冗長な感は否めない。ハラハラドキドキ感は最後にやってくる。やはり、ディーヴァー著者のローラーコースター的展開はいつ読んでも面白い。