金曜日, 5月 30, 2008

ジェイン・アン・クレンツ「誇り高き御曹司」を読んで。

女主人公プルーデンスと同じ農業開発研究基金という財団に勤務するマコードとの恋愛、ロマンスをこうも男女間の心理描写を巧みに描写できるのか。というほどだ。サスペンスを多少織り交ぜ、二人の愛の過程をどこまでも、描写する。筆者の理想とする女性像を数冊の著作の中で実感する。絶対の美女ではなくて、可愛くて、キャリアウーマンでもないが、仕事ができる。一度好かれたら、男性を惹きつけさずにはおかない、そんな女性像だ。

キャルタン・ポスキット「眠れない夜の数学の本」を読んで。

タイトルは大げさだが、漫画チックで面白い。イギリスのBBCの番組の制作など多才な仕事をこなす著者が、単位つまり長さとか時間とかの数学の根源的問題をやさしく解説した本である。

水曜日, 5月 28, 2008

スーザン・エリザベス・フィリップス「あなたがいたから」を読んで。

キャルビン・ボナーは、シカゴスターズのNFLのクォーターバックの有名な選手である。前回読んだ彼女の作品にも登場するチームであり主役だったケルヴィンも登場する。ジェーン・ダーリントンはシカゴのプリーズ研究所に勤務する素粒子物理学の教授である。15歳にして大学へ入学するといった超切れ者の34歳の女性である。あるときジェーンは、子供が欲しいと思い、自分の周りにいる人間とは違った知能指数の低い運動選手としてキャルビンを友人に紹介され、逆レイプをする。と言ったところから物語は始まる、彼ら二人が、真摯な愛に目覚めてゆくプロセスを女性作家ならではの、女性の感情の揺れや男女間の微妙な心理描写を実に丁寧に細かく描いてゆく。現代のロマンス小説はかくあるべしという一冊であった。

土曜日, 5月 24, 2008

「ズバリ図解微分積分」を読んで。

何故か数学に興味が湧いてくる今日この頃、手始めに「微分積分」遥か遠い昔やった記憶がある中で、読んでみた。部分的には理解できるが、応用できるまでの理解はほど遠い。積分は面積を求めるためにすでに古代ギリシャの時代に始まったという数学の歴史も垣間見えるこのダイジェスト的本はまずは入門書として、これから勉強していこうと思う。

金曜日, 5月 23, 2008

スーザン・E・フィリップス「湖に映る影」を読んで。

童話作家モリーとNFLのクウォーターバック、ケビンとの恋愛を中心に男女の心理的描写を巧みに表現してゆくサスペンスというよりロマンスを中心にした物語です。登場人物とシチュエーションの設定も良くできており、いわば古典的である。

ジェイン・アン・クレンツ「ささやく水」を読んで。

女主人公チャリティーと過去を引きずり小さな港町ウィスパリング・ウォーターズ・コーブで小さな雑貨店を営もうとする謎の人物エライアスとのロマンスを中心に町で起こる殺人事件を絡めて物語は進展してゆく。キャリアウーマンとして、活躍した過去から決別し小さな町で本屋を営み再出発を図ろうとするチャリティー。ビジネスの第一線から退き癒しを求め小さな幸せを求めようとする現代社会を反映する二人、著者は東洋的、禅的思想に傾倒するベジタリアン、エライアスを配置する。米国人にとって癒しとは、東洋的なのかもしれない。

木曜日, 5月 15, 2008

八木一正「小娘たちに負けないための授業」を読んで。

立て続けに、ゴルフ理論書を読んだ。著者は、物理学が専門の岩手大の教授だ。身長160cmの小柄な体で自らのゴルフ理論を実践し、250Yをかっ飛ばすと言う。新ジャイロ打法が著者の理論、小娘プロゴルファーである宮里藍、さくらちゃんを例にスウィングのメカニズムを物理理論を駆使して解説している本書は、新鮮である。体重移動、リストターン、コッキング、飛ばす秘訣は相互に関連しながら、達成されるものであると。最終章の補足で、新ジャイロ理論を実践すべくトイレットペーパーと45cmほどの棒を使って、理論をエクササイズするというのも新鮮だ。

火曜日, 5月 13, 2008

増田哲仁「ネジらない!から遠くへ飛ぶ、ピンに寄る」を読んで

CSのゴルフチャンネルに度々登場するプロゴルファー兼プロ&アマ対象のレッスンプロである。読んで見て、ゴルフって熟く難しいなーと今更思う次第だ。人間の体ってどうして頭で考える信号経路と体の神経反応とこうも違うかと。昨日の富岡GCでの私のスコアーは、前半46で後半39で全体でバーディが4つである。増田理論で、飛ぶとは考えにくい。クラブヘッドをシャローに入れ、フェイスに乗せるようなイメージとは、十数年前からゴルフ雑誌にて取り上げられていた理論だ。つまりパーシモンヘッドの時代に逆行する理論で面白いと読んだ記憶がある。ゴルフの歴史から四百数十年を経た今日でもゴルフ理論の絶対物理法則は存在しない。これほどまでに、ゴルフは難しく面白い贒に人生そのものではなかろうか。

ジェイン・アン・クレンツ「ダークカラーな夜もあれば」を読んで

JA・クレンツのロマンチックサスペンス小説を連続で読破しよと10数冊を購入する。ファンド会社を経営するエリザベスとその顧客である投資顧問先のCEOであるジャック・フェアファックスとのロマンスを織り交ぜながら展開するサスペンスは、日常のビジネスからの一時の逃避というか、癒しとしての価値は十分あると思う。例によってクレンツの男女間のロマンスの意識の変化は微妙でいて巧みである。