月曜日, 7月 30, 2007

江戸川乱歩全集 第19巻 「十字路」 を読んで。

江戸川乱歩還暦を迎えての昭和30年頃の長編推理小説「十字路」原案は渡辺剣次なる者の協力を得ているという。愛人との共同殺人と偶然にも死人が自分の運転する車にあるという今や古典的発送であるが、文章はきびきびとした文体で中々読ませる迫力がある。「魔法博士」や「黄金豹」や「天空の魔人」は当時の少年雑誌の連載ものであるが、郷愁の念が読ませる何かがありつい最後まで読んでしまう。

水曜日, 7月 11, 2007

江戸川乱歩全集第18巻「化人幻戯」を呼んで。

乱歩60歳還暦の時の連載長編ミステリだという。「化人幻戯」は、海外ミステリからトリックを引用などと批判されたようだが、数十年経過した昨今読んでもやはり面白い。小学生の頃だったか、学校の図書館から借りた乱歩の本、本のタイトルは忘れたが家に帰り夢中になって読んだ記憶が走馬灯のように浮かんできた。

月曜日, 7月 02, 2007

「在庫管理の基本と仕組みがよーくわかる本」を読んで。

湯浅和夫他2名の共著として出版された最新の在庫管理の考え方を平易に解いた本である。在庫量は、日数に換算するといった基本的な管理から、常に1日当たりの平均出荷数を把握し発注点を毎日チェックするといった観点は納得できる。突き詰めていくと、SCM(サプライチェーン・マネイジメント)となり、中間サプライヤーを省略するかたちでのロジスティクスという考えに到達するという。しかし悪まで在庫管理は在庫削減にあり、そのためにインターネットのインフラを活用して全社を挙げて取り組むべき経営をも左右する重大な問題だと気づく会社こそ生き残りができる。という結論だ。