月曜日, 6月 26, 2006

私のオーディオ論


私のオーディオ私論は、スピーカに尽きるということだ。しかも、音圧というかエネルギーつまりパワーを感じるスピーカが好きだ。35年も前にに買ったスピーカは、当時サンスイとJBLが提携関係にあったが、SP707Jという、箱は英国製桜合板の2.5cm厚で形式はバックロードホーンであった。このエンクロージャにD130というウーハーにLE175DLHという蜂の巣ホーンを1200Hzで切った2Wayの全てホーン形式でJAZZを聞いていた。その後D130を130Aに2390のコンシューマ版音響レンズに2.5インチアダプターをつけLE85のミッドレンジという構成に換えた。音造の定位が格段に良くなった。聞く音楽によって違うが、JAZZはやっぱり米国製でかつ西海岸のもの、つまり気候風土に生きるスピーカ技術者は、その音まで影響されるようだ。アンプのような回路設計が左右する機器と違いスピーカは今でも紙である。磁石と紙を振動させて音を出すから面白い。

カメラ Leits minoltaCL を買った。


1973年のフィルムカメラだ。当時買いたいと思っていたが、Pentax6×7を買ってしまったのである。中判カメラで2.5kgもあった。Leits minoltaCLは、独ではライカCLというライカでも小型のレンジファインダーである。勿論33年も前のカメラなので中古である。ミノルタのHPサイトに当時の操作マニュアルがPDFでダウンロードできるようになっていたのは、ありがたい。手に持った感覚は、流石にいい。さて何をとるか?。まずはフィルムを買ってきなくては。

ゴルフに行ってきました。


緑野カントリークラブは、家から15分。梅雨で予約をした時から、雨の中のゴルフを想定していたのが気温も30度という猛暑の中となった。身体が暑さについていけない。84回も叩いてしまった。未熟さを痛感する「銀さんのような」ゴルフは中々できない。日本人のルーツを探るべく読書の旅もまだ出発点だ。用意に欲を取り去ることはできそうもない今日この頃のゴルフです。

水曜日, 6月 21, 2006

富の未来 を読んで。

著者の「第三の波」を読んだのは、20年も前だっただろか記憶がないが、優れた社会学の本であると感銘を受けた経緯があり、今回手に取った「富の未来」も期待して読んだ。時間と空間さらに知識、グローバル化などで「富」を説明しようとしているが、説明しきれていないような印象だ。「フラット化する世界」の
方が、より時代区分のとらえ方も的を得ている気がする。但し著者の言う「生産消費者」が、富の体制を劇的に変化させるという。金銭経済と非金銭経済、見える経済と見えない経済、この後者に位置する経済こそ生産消費者の活動であり、この部分を無視した今までの経済学は「死の知識」だという。

火曜日, 6月 20, 2006

土門拳 古寺を訪ねて 土門拳著 を読んで。

「奈良西ノ京から室生へ」が副題である古寺巡礼シリーズ。生涯何度となく、訪問した女人高野室生寺の登場である。室生川を始めこの村落の人々のふれあいの中での撮影紀行は、土門の人となりを忍ばせる暖かい描写が随所に書かれている。それにしても、雪の中の室生寺を撮りたいと近くに病院に入院してまで待つ土門の根性と気迫は多分鬼気迫るものがあったに違いない。石段から俯瞰する室生寺は、その写真から屋根の雪、石段沿いの笹につもる雪と凛とした張り詰めた空気を見事に再現していると思う。

土門拳 古寺を訪ねて 土門拳著 を読んで。

前著撮影入門を読むと、古寺巡礼は土門の晩年作であり既に身体が不自由な身で弟子たちに支えながら、シャッターを切るという壮絶な古寺古仏行脚であった。寺の全体像を撮った写真は1枚もない。土門の感性で捉えた悪までも微細な表現のクローズアップが主体だ。ぬれ縁の釘また釘隠しまで愛おしむその姿感性はリアリズム写真の終局的表現に到達した土門の姿を見た。

土門拳の写真撮影入門 都築政昭著 を読んで。

写真に革命を齎した土門の写真について、その技法を紹介した書である。リアリズム写真の神髄とそれを獲得する理論と実践の為に苦悩する土門の人生が描写され、写真撮影入門というタイトル以上の土門その人の紹介の書だ。東北人の土着性と粘りがひしひしと伝わってくる。対象と一体化し、瞬間を切り取る。「絶対非演出の絶対スナップ」とはいい得た土門の表現である。我々素人が風景を撮っても結果を見ると、いつも落胆する。見た時の感動があの四角いファインダーの中に収まり切れない。手前から奥まで隅々までピントがあっていてしかも広大な風景を撮るということは、所詮無理だと土門も言っているには驚いた。生活私的風景を提唱する、切り取られた事象から暗示する象徴化・シンボライズすることだと。対象を研究し、撮るべき対象に真摯に対峙し一体化して、その刹那を切り取るということだと理解する。

日曜日, 6月 18, 2006

温泉巡り(日帰り、立ち寄り)


昨日、温泉に出かけた。関越道沼田ICより、10分。旧白沢村の望郷の湯は公営温泉だ。建物はコンクリート造りながら、天井も高く良い雰囲気でした。食事もまずます。なにより標高が高いせいか、兎に角涼しい。館内風呂及び露天風呂、ジャグジー及びサウナとある。マッサージからレストラン、休憩場所などなかなかだ。総合評価10点満点の70点だ。

BRICs新興する大国と日本 角倉貴史著 を読んで。

BRICsとは、ブラジル、ロシア、インド、チャイナの4カ国である。ゴールドマンサックス社が名付け親だそうである。BRICsのパワーの源は、豊富な天然資源、豊富な労働力、外資の積極的な導入、そして中産階級の台頭というこの4だという。「水と資本は、低い方に流れる」とはよく言ったもので、少子高齢化、人口減に悩む日本とは、人工ピラミッドの構成が全く異なる4カ国の労働力は何と言っても魅力である。さらに、宗教と言語及び政治的安定性を加味すると上記4カ国以外でベトナムがやはり魅力である。国民の80%が仏教徒であり、政治的にも安定してきているドイモイ政策発表から20年経た効果も現れてきた。SARSに対する対策もすばらしかった。後は、インフラ、WTOの加盟と課題は残るが年率8%台のGDPの成長は見逃せない。日本からもアジア圏内でるベトナムは近い。BRICsの外貨の蓄積による軍事費の急騰は、世界のパワーバランスを崩しつつある。中台、印パ等核が、再び使用される危険性を含み経済力のみならず、地政学的にもパワーバランスが変わりつつあることを実感した。

法隆寺の謎を解く 武澤秀一著 を読んで。。

著者は、建築家でもある。インド、中国、韓国と訪問しそのルーツを探る。その中で、プラダクシナー・パタというインドの回りながら拝むという思想が、日本の伽藍の回廊に繋がっているという。また塔と柱の関係、伽藍の配置まで広範囲な検証を試みる。しかし読んでから、さらに法隆寺の配置及び中門の真ん中にある柱の疑問は、建築家としての著者の発想から全てが明らかになるという説得力はない。厩戸皇子の私寺と建立された創建法隆寺から、世継ぎの世襲化を目論む時代の天皇による政治的な思惑から厩戸から聖徳太子として崇拝そして信仰の中心を偶像化すべく新生法隆寺は7、80年の歳月を経て建立された。著者は、法隆寺伽藍の空間の美は、日本の類いまれな風土と日本人の感性から生まれた特殊なものであるという。日本最古の木造建築でり、日本の世界遺産第一号である法隆寺に行ってみたい。

土曜日, 6月 17, 2006

ぶつぞう入門 柴門ふみ著 を読んで

東大寺に始まる仏像を見て回る度をスケッチ風なタッチで紹介するこの本は、仏像に興味を示す者にとって気軽な入門書となっている。そういえば、土門拳も仏像の魅力は、究極のエロティシズムだとどこかで書いていたことを思い出した。著者が好きな慶派のなかでも運慶の最高傑作という、「円成寺の大日如来」が、著者の仏像マイベストテンの第一位だという。

水曜日, 6月 14, 2006

久しぶりのゴルフ。。


1ヶ月ぶりのゴルフをした。朝9時スタートホールは、霧で前方が10mほどしか見えない。ホームコースであっても、やはりドライバーは何とかなるがセカンド及び100ヤード以内のアプローチは難しい。前半は、44回も叩いてしまった。前半の後半からは霧も晴れて、蒸し暑い。昼食後、後半は前半パターがカップに嫌われた経験を踏まえ、強めにヒットしようと思ったのが幸いして1アンダーの35で回り、辛うじて79回と面目を保ち、コンペで3位ニアピンも1回奪取。後半はバーディーが3回と見違えるようなラウンドで、課題は多いがまずまず。初めて使用した中古の17800円(10本)のアイアンが、いい。

火曜日, 6月 13, 2006

土門拳 古寺を訪ねて 斑鳩から奈良へ を読んで。。

土門拳の古寺の建築、仏像に対する真摯な姿勢が、良く解る書だった。刹那の時間を切り取る写真と魂で対決する土門の気迫が、解説する文章の中にも伺える。写真家としてまた、土門の解説文章にも感嘆した。

月曜日, 6月 12, 2006

木村伊兵衛と土門拳 写真とその生涯を読んで。。

土門拳のリアリズム的写真に対して、現実の中で流れるように切り取る木村の写真の対峙は以前から非常に興味があった。日本の写真芸術の基礎となった二人の作風は、やはり生まれた環境・生い立ちそしてその後の環境から決定されていると思う。木村はパリの街頭でライカを持つ姿が似合っていて、土門は古寺の石段で三脚に乗せた4×5判カメラが似合う。戦前、戦中と激動の世界に身を置いた二人は、やはり戦争に対する写真そして自己を処す術を誤った経緯が後まで尾を引いていたと思う。ヒロシマ、筑豊の子供たちそして古寺巡礼は、土門の苦悩そして仏・神へと向かう心の変遷を示しているようだ。

日曜日, 6月 11, 2006

ウルトラダラーを読んで。。

元NHKワシントン支局長である著者の第一作目となる。ウルトラダラーとは偽100ドル紙幣を巡る国際的犯罪を追う米英日そして北朝鮮中国のスパイ小説だ。日本の外務省など細部の表現は、小説とは思えないリアルな描写だ。全般的には、期待をしていたが今一であった。

金曜日, 6月 09, 2006

最澄と空海を読んで。。。


最近、読書にまた魅せられ読み続けている。一週間に5、6冊を読んでいる。社会学からリタイヤメント書、コンピュータの世界、小説と宗教多岐に渡る。つまり乱読と世に言う類いである。最澄と空海、比叡山の天台宗対高野山真言宗と奈良時代の都会的仏教から山岳仏教へと導き日本仏教の礎を築いた二人の巨人について、平易な文章で紹介する梅原猛著である。山へと仏教が入り古来神々が山に住むという日本人のルーツ自然観を仏教が飲み込んだ。山川草木すべてに命を見る日本人の自然観こそ、現在人類が直面し危惧する自然地球破壊現象を食い止めるべく日本人の世界観を世界に役立てる時がきたと感じる。

木曜日, 6月 08, 2006

10年後の日本を読んで。。

まあー、よくも10年後の我が国日本に課題、難題が山積しているのか。が良く解る本である。
少子高齢化、代理母、財政赤字、年金、消費税、エネルギー、日中間、07年問題、教育、直下型大地震、BRICS、北朝鮮問題等々今後の日本について、真面目に現実を見たいという人には、いいかも。

日曜日, 6月 04, 2006

フラット化する世界を読んで。。

十数年前に読んだアルビントフラーの「第三の波」の以来の歴史的考察を含めた現代のITイノベーションをターゲットに展開する著者のフラット化理論は、面白い。中でも、マルクス、エンゲルス共著「共産党宣言」の引き合いに、如何に現代社会が歴史的に変革の時代かという一説は面白い。グローバリゼーション3.0の時代に生きているという著者の社会学的および歴史的考察は、自分の足で世界を駆け巡るリポートを元に展開するだけに、迫力がある。IBM,グーグル、ウォルマートl,Docomo,インドのIT企業、ベンチャー企業と多彩なリポートは、本当に面白い。

木曜日, 6月 01, 2006

巨泉流 成功!海外ステイ術 を読んで。。。

数年前に巨泉の同類の本を読んだことがあったが、現在55歳の私にとってリタイアメントを考える今日この頃、再び読んで見た。巨泉のお勧めは、カナダ、オセアニア、ハワイである。私は、やはり東南アジアがいいと思う。特にタイは数回訪れ、ゴルフもバンコク、パタヤ、チェンマイ、プーケットと楽しんできた。ゴルフ、タイ式トラディショナルマッサージ、ビール、昼寝とまさに天国のようである。物価は安い、ゴルフも安い、マッサージが殊更良く安い、治安も北タイの都チェンマイはまずます、但しアジアは水は日本人には飲めない。また英語もまずまず通じ、私程度の日常英会話クラスでも十分である。